機能紹介(計算書作成)
※計算書共通機能
計算書は白色及び黄色のセルに入力又はリスト選択すると、グレー、緑色のセルに結果を表示します。少ない入力で結果を算出することができます。
※メニュー画面に上書き保存ボタンを追加。メニュー画面のボタンを押すことにより各種計算シートが作業途中でも続きから入力できます。
※各種計算書の作成済みシートを読込んで作り直すことができます。読込むシートの保存場所はデスクトップ以外に移しても選択して読み込むことができます。
PDF形式の計算書作成
①メッセンジャーワイヤーサイズ計算
②三相変圧器(消防負荷接続)検討
③コンクリート柱曲げ耐力、高圧ケーブル計算
④高圧電気料金計算
⑤照明経済比較
⑥耐震強度計算・基礎・配筋計算
上記の計算はフォームに入力し【Desktopに保存】ボタンをクリックするとPDFファイル形式の計算書をデスクトップに保存します。(フォームに入力した数値が計算書に反映されます)
各計算の機能紹介をご確認ください。
★★重要★★
Windowsのビット数とエクセルのビット数は異なる場合がありますので、ソフトを使用するパソコンのエクセルのビット数を必ずご確認ください。
変圧器容量計算書の作成方法
1.メニュー画面の【変圧器容量計算・コンデンサ容量計算】をクリックし、①変圧器容量計算の【計算書作成】ボタンをクリックします。
2.建物名称を入力します。(日付は作成日が自動入力されます)
3.単相変圧器 負荷種別のリストから照明・コンセント・OA負荷コンセント・FCUのコンセントを選択し、負荷容量を入力します。緑色セルに容量が算出されますので、黄色セルをクリックし、リストから適応する変圧器容量を選択します。(単相変圧器は3台まで対応しています)電灯設備、動力設備の各負荷容量集計表から転記した場合は、自動入力されます。
4.三相変圧器 負荷種別の負荷容量を入力します。緑色セルに容量が算出されますので、黄色セルをクリックし、リストから適応する変圧器容量を選択、白色セルにNoを入力します。(三相変圧器は1台目です)
5.【Desktopに保存】ボタンをクリックするとデスクトップにエクセルファイルで1枚目が保存され、続いて三相変圧器容量計算作成シートが表示されますので2台目、3台目の容量計算ができます。
※変圧器容量(黄色セル)はリストから必ず選択してください。選択しないとコンデンサ容量計算書に計算結果が反映されません。
※【変圧器容量計算】フォームは作成済みの設計図面の数値が合っているかを確認するための機能です。フォームで入力または表示された値は、計算書と連動させていませんので、計算書を作成する場合は【計算書作成】ボタンをクリックし、計算書シート内で入力して作成してください。
※v1.9より作成済みの計算シートをソフトに読込んで修正できます。
※v2.1.1より電灯設備負荷容量集計表、動力設備負荷容量集計表の転記ボタンをクリックして自動入力できるようになりました。
コンデンサ容量計算書の作成方法
1.メニュー【画面の変圧器容量計算・コンデンサ容量計算】をクリックし、②コンデンサ容量算出の【計算書作成】ボタンをクリックします。
2.建物名称を入力します。(日付は作成日が自動入力されます)
3.先に①変圧器容量算出の計算書を作成していれば、グレーの部分(変圧器容量、変圧器の無負荷時無効電力、補正負荷容量等)は自動転記されます。
4.単相変圧器、三相変圧器の種類を黄色セルをクリックし、リストから選択します。
5.三相変圧器の改善前の力率、改善後の力率をリストから選択します。
6.緑色セルに計算結果を表示します。
7.【Desktopに保存】ボタンをクリックすると、エクセルファイルでデスクトップに計算結果が保存されます。
※先に変圧器容量計算を作成してください。この計算書で入力するのは、三相変圧器の力率のみで計算結果がでます。
※油入50Hz、油入60Hz、モールド50Hz、モールド60Hz(黄色セル)はリストから必ず選択してください。選択しないとコンデンサ容量計算書に計算結果が反映されません。
※v1.7.2より所要設計無効電力合計値が2000kVarまで計算結果を表示できます。
※【コンデンサ容量計算】フォームは作成済みの設計図面の数値が合っているかを確認するための機能です。フォームで入力または表示された値は、計算書と連動させていませんので、計算書を作成する場合は【計算書作成】ボタンをクリックし、計算書シート内で入力して作成してください。
動力設備負荷表の作成方法
1.メニュー画面の【動力設備負荷表】をクリックします。
2.建物名称、幹線番号又は名称、制御盤名称を入力します。回路種別(常用・発電機)、電圧(200V・400V)をリストから選択します。(日付は作成日が自動入力されます)
3.負荷名称、用途(A冷凍機等・Bパッケージ形空調機・C空調関係・D衛生関係・Eその他・Fエレベーター)、夏季・冬季稼働区分(〇・△・〇△)、電動機定格出力をリストから選択します。
夏季・冬季稼働区分の選択によって用途ごとに自動で値が入力されます。またインバーター運転に〇を付けた場合は、各電動機出力合計の下段に自動で値が入力されます。
4.欄外右側のパッケージエアコン等のメーカーカタログ数値と電動機定格出力の数値を手入力またはリストから選択します。
5.夏季と冬季の負荷容量合計、最大使用電流、主遮断器の定格電流が算出されます。
6.【Desktopに保存】ボタンをクリックすると、エクセルファイルでデスクトップに計算結果が保存されます。
7.動力設備負荷表で作成した動力盤ごとの値を転記できます。(【動力設備負荷容量集計表にデータを転記】ボタンをクリックすると動力設備負荷容量集計表に自動で入力します)
※リストから選択できる負荷名称はH30年建築設備設計基準 第2章 動力設備 表2-19操作・制御方式の負荷名称になります。負荷名称の書換えはできますが制御方式は空白になります。また定格電流の手入力はできませんので、リストから近似値を選択してください。
※負荷容量は第2章 動力設備 表2-2標準電動機の負荷容量、表2-3電動機(可変速運転)の負荷容量から選択しています。
※同時起動の場合は5.5×2、7.5×2等の電動機定格出力を選定してください。需要率は80%で計算する場合は0.8と入力してください。入力しない場合は100%で計算されます。
※計算結果を動力設備負荷容量集計表に転記処理する場合は、動力設備負荷容量集計表の【動力設備負荷表のデータを転記】ボタンをクリックしてから、【クリア】ボタンをクリックし新しい計算書を作成してください。(転記処理する前にクリアボタンをクリックすると動力設備負荷表の情報が消えますので転記されません)
※v1.9より作成済みの計算シートをソフトに読込んで修正できます。
※v1.9.5より動力設備負荷表と動力設備負荷容量集計表のシート間を移動できるようボタンを追加しました。
※負荷名称は手入力(修正)できますが制御方式が空白になります。
※ソフトを閉じずに【動力設備負荷容量集計表にデータを転記】ボタンのクリックをくり返すことにより、入力の手間が省けます。
※v2.0.4より電動機定格出力のリスト選択欄にメーカーカタログの消費電力を入力できるように変更します。右側欄外にもメーカーカタログの消費電力、力率、総合効率を入力して表を完成させます。これにより実勢数値で検討できるようになります。
(リスト内の数値と同じ数値を入力した場合は、リストを優先します)
動力設備負荷容量集計表の作成方法
1.メニュー画面の【動力設備負荷容量集計表】をクリックします。
2.建物名称を入力します。(日付は作成日が自動入力されます)
3.動力設備負荷表で作成した動力盤ごとの値を入力します。(動力設備負荷表のデータを転記ボタンをクリックすると自動で入力します)
4.【Desktopに保存】ボタンをクリックすると、エクセルファイルでデスクトップに計算結果が保存されます。
5.【変圧器容量計算書にデータを転記】ボタンをクリックすると自動で入力します。(クリックするごとに変圧器容量計算書の変圧器No1→No3の順に転記されます)
※v1.9より作成済みの計算シートをソフトに読込んで修正できます。
※v1.9.5より動力設備負荷表と動力設備負荷容量集計表のシート間を移動できるようボタンを追加しました。
電灯設備負荷容量集計表の作成方法
1.メニュー画面の【電灯設備負荷容量集計表】をクリックします。
2.建物名称、変圧器番号を入力します。(日付は作成日が自動入力されます)
3.幹線番号又は名称、分電盤名称を入力します。電気方式(単相2線・単相3線)、回路種別(AC・DC/GC)をリストから選択します。
4.各分電盤の照明、コンセント、FCUコンセント、OA負荷コンセント、非常照明回路等の負荷容量(kVA)を入力します。
5.負荷種別ごとの容量(kVA)が算出されます。
6.需要率は85%の場合は0.85と入力します。空白の場合は100%として計算されます。
7.【Desktopに保存】ボタンをクリックすると、エクセルファイルでデスクトップに計算結果が保存されます。
※計算結果(負荷種別容量)は変圧器容量計算書の単相変圧器に入力してください。
※v1.9より作成済みの計算シートをソフトに読込んで修正できます。
電路計算書の作成方法
1.メニュー画面の【電圧降下計算】をクリックし、【電路計算書作成】ボタンをクリックします。
2.建物名称を入力します。(日付は作成日が自動入力されます)
3.黄色セルの周波数50Hzまたは60Hzと送電方式の変電または一般をリストより選択。
4.白色セルの幹線番号又は名称、こう長、負荷名称、設計負荷容量を入力します。
5.白色セルの電気方式、電圧、幹線保護用遮断器定格電流、負荷の力率、種別及び断面積、配線方式をリストより選択します。また配線方式でケーブルラックを選んだ場合は低減率(電力用ケーブルラックサイズ計算で算出できます)を入力してください。
6.緑色セルに計算結果を表示します。(グレーの部分は自動表示されます)判定でNGが出た場合は、ケーブルの種別及び断面積もしくは幹線保護用遮断器定格電流の見直しをしてください。
7.欄外左のセルのリスト選択から分岐を選択すると分岐、幹線を分けて計算します。
分岐の場合は分岐を選択、幹線の場合は空白としてください。
8.【Desktopに保存】ボタンをクリックすると、エクセルファイルでデスクトップに計算結果が保存されます。
※CVT60~CVT325のダブル配線(2条布設)を選択できます。
※エコケーブルを選択できます。
※v1.9より作成済みの計算シートをソフトに読込んで修正できます。
※ケーブルはCVケーブル4芯、CVQケーブル、EM-CEケーブル4芯、EM-CEQケーブルを選択できるため三相4線式の幹線サイズ、電圧降下の確認ができます。建築設備設計基準には記載がないため矢崎電線の電流値、インピーダンス値を採用しました。v2.0.5より対応
v2.0.5以前のバージョンは3芯ケーブルを4芯と読みかえて計算してもケーブルの電流値インピーダンス値は誤差の範囲なので、支障がないと思われます。
※判定について
各線間の電圧降下<許容電圧降下
設計負荷電流<ケーブルの許容電流
設計負荷電流<主幹器具定格電流
主幹器具定格電流<ケーブルの許容電流
の4つの条件をすべて満たしている場合はOKの判定が出ます。上記のうち1でも条件を満たしていない場合はNGになります。
※【電圧降下計算】フォームは作成済みの設計図面の数値が合っているかを確認するための機能です。フォームで入力または表示された値は、計算書と連動させていませんので、計算書を作成する場合は【計算書作成】ボタンをクリックし、計算書シート内で入力して作成してください。
LED照度計算書の作成方法
1.メニュー画面の【照度計算】をクリックし、【計算書作成】ボタンをクリックします。
2.建物名称を入力します。(日付は作成日が自動入力されます)
3.白色セルの階数を入力します。
4.白色セルの用途、照明器具形式をリストより選択。(用途は手入力で修正可能です)
5.白色セルの間口、奥行、高さを入力します。
6.作業面の高さ、保守率をリストより選択。
7.【Desktopに保存】ボタンをクリックすると、エクセルファイルでデスクトップに計算
結果が保存されます。
※用途を手入力した場合は、照度Eは空白になりますので、青色ボックス(右側)に照度を入力すると数値が反映されます。
※v1.9より作成済みの計算シートをソフトに読込んで修正できます。
読込みボタン機能紹介
変圧器容量計算書、電路計算書、照度計算書、電灯設備負荷容量集計表、動力設備負荷表、動力設備負荷容量集計表で使用できます。
使用方法
①各種計算書の【データ読込み】ボタンをクリック。
②ダイアログの【はい】をクリック。
③作成済み計算書を任意の保存場所から選択。
④【開く】をクリック。
⑤計算結果に数値が反映されない場合は、【再計算】ボタンをクリック。
以上でソフトにデータを読み込むことができます。
※デスクトップに保存された計算シートのファイル名や保存場所を変更しても読込むことができます。
読込み前の計算シートの数値を修正しても構いませんが、表の構成を変えるとエラーが出ますので変えないでください。
例:行や列を増やしたり、減らしたりするとエラーになります。
注)読込んだ計算シートのデータは、ソフトで新しく作り直すため変更していません。(上書き保存はしていないので以前のデータが残っています)
計算書は【Desktopsに保存】ボタンをクリックし保存し直してください。
計算書作成順序
電気設備の計算書はA~Cまで順番に作成していきます。
A1.変圧器容量計算書(単相)作成手順
①電灯設備負荷容量集計表(電灯分電盤 主幹ブレーカーサイズ算出、電灯負荷容量合計値算出)作成。計算書内の【転記ボタン】をクリックし、変圧器容量計算書の単相に転記。
A2.変圧器容量計算書(三相)作成手順
①動力設備負荷表(動力盤 主幹ブレーカーサイズ算出)を作成。計算書内の【転記ボタン】をクリック。
②動力設備負荷容量集計表(動力負荷合計値算出)を作成。計算書内の【転記ボタン】をクリックし、変圧器容量計算書の三相に転記。
※電灯設備負荷容量集計表、動力設備負荷容量集計表を作成すると変圧器容量計算書が自動で作成できます。
B.コンデンサ容量計算書(コンデンサ容量算出)は変圧器容量計算書の値が転記されますので、条件を入力するだけで作成ができます。
C.電路計算書(電圧降下確認、幹線ケーブルサイズ算出)
※計算書を順番に作成すると電気設備図面を作成する時に必要な値が分かります。